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乙坂 重嘉; 福田 美保*; 青野 辰雄*
no journal, ,
2015年から2016年にかけて福島沖合(福島第一原子力発電所から170km圏内)の14観測点で得た海底直上水(海底から高さ30cm程度までの海水)と、3観測点で得た間隙水中のCs濃度の分布から、海水-堆積物境界における放射性セシウムの挙動について考察する。観測された海底直上水中のCs濃度は5283mBq/Lの範囲で、堆積物中の濃度が高い観測点ほど高かった。また、海底直上水中のCs濃度は、中層(海底の約5m上層)の海水中の濃度に比べて23倍高かった。間隙水中のCs濃度は、511183mBq/Lで、海底直上水に比べて1030倍高かった。一部の観測点を除き、各観測点における海底直上水中のCs濃度は、限外ろ過(1kDa)処理をしてもその値に変化がなかったことから、海底直上水中の放射性セシウムは溶存しており、堆積物が微粒子化したものではないことがわかった。以上より、堆積物の間隙に溶存する事故由来の放射性セシウムが、時間経過とともに海底直上へと拡散移動していると推測された。ただし、間隙水から底生生物への放射性セシウムの移行による、これらの生物中の放射性セシウム濃度の増加は限定的であると考えられる。
Francisco, P. C. M.; 三ツ井 誠一郎; 石寺 孝充; 舘 幸男
no journal, ,
This study describes batch synthesis experiments of Fe(II)-Si phases under anoxic and reducing conditions as a function of pH. Solutions of Fe(II) and Si were mixed, base titrated and aged for up to 20 days at high temperature to induce crystallization. The results of the aging experiments show the formation of both Fe(II) oxides as well as Fe(II)-Si phases. The pH appear to control the transformation products, with higher pH favoring crystallization. These results may be useful in validating thermodynamic databases that predict the formation of Fe(II)-Si phases.
Kenyon, J.*; Buesseler, K. O.*; Casacuberta, N.*; Castrillejo, M.*; 乙坂 重嘉; Drysdale, J.*; Pike, S.*; Juan Diaz, X.*
no journal, ,
福島周辺海域における表層海水中のCs/Sr濃度比から、これらの放射性核種の供給源や供給割合について議論する。事故以前の表層海水中のCs/Sr放射能比は1.6で、1960年代の核実験によるフォールアウトの影響を受けていた。このCs/Srは、事故直後に391まで上昇した。これらの2つの値を主要な供給源の情報とし、その後の議論に用いることとした。2011年から2016年にかけて、海水中の事故由来放射性核種濃度は減少を続けたが、福島第一原子力発電所施設の近傍では、2016年においても事故前に比べてやや高い濃度が観測された。なお沖合海域では、事故前に比べて有意に高い濃度およびCs/Sr比は、2016年の観測では観測されなかった。上記の結果から、これらの放射性核種は、福島第一原子力発電所施設からごくわずかずつ海洋に流出していると推測されるが、その流出率は十分に低いレベルにあると言える。